ひかりのおと

妊婦観察日誌改め、一児の母の探究日誌。生まれてきたぴかぴかの子どもと一緒に巡る旅の記録です。母子手帳の育児道からはかなり外れているようです。

ただ、この方にお腹をお貸ししているだけだった〜!その②

(前置きのその①はこちら。)

 

からだがカチコチになっていたので、

いつもどおり、状態をチェックしていく。

が。

.....ジっとしていると、胃のあたりのムカムカがまるで

体の中から不快なゴングがガンガンなっているように響いてきて

まるで集中ができない!

 

しょうがないので、ボールとか、トリガーポイントとか

器具をつかってほぐしていく。

そして、自分の体をなだめすかして座り

下っ腹から会陰部分に意識を通そうとしてみたんだけど

下っ腹、つまり子宮のあたりに、全然自分の意識がいきわたらないし

力も入らない。

 

....とても気持ちが悪い。

おかしい。

何かがおかしいぞ。

 

何度やろうとしても無理だ。

気持ちが悪すぎる。

 

そんなある日、お医者さんからこんなお話を聞いた。

 

胎盤は受精卵からできている、赤ちゃんの細胞なんです。

そこの木のような繊毛からお母さんから赤ちゃんに必要なものが取り入れられ

赤ちゃんの不要物をもらう、そういう色んなやりとりをしているんです。

だからお母さんの血液と赤ちゃんの血液はぜったいに混じらないけれど

お母さんの血液からは胎児のDNAがでてくるんですね。」

 

そうだったんだ!!!

 

胎盤が赤ちゃんの細胞で、私の細胞と隣接している。

赤ちゃんの細胞と私の細胞は(成分の半分は一緒だとしても)別物で

別物の細胞が体内に在ったら、

それは私のからだは一生懸命それをどうにかしようとして働くに違いない。

 

それは気持ちがわるくても仕方がないな~。

時間が経てばきっと受け入れるんだろうな。

そんなふうな理解が生まれた。

 

それか少し経ったとき

友人に「全然下っ腹に意識が通らなくてさ~」

と言う話をしていたら

「そこは別の人のものだからね、そうだよね」

と言われ、

そりゃそうだな!

と思った。

私のものではないから、私の意識が通らなくて当然だ。

....なんでそんな簡単なことに気付かなかったんだろう!

 

少しずつ自分の中での理解が積み重なってきたように思えた。

 

それからほどなくして、

カフェで一服できるくらいにつわりが落ち着いたとき。

いきなりどっかーんと理解が降りてきた。

 

......ん??

 

 

...........あれ???

 

..........................そっかーーーーー!!!!!

 

 

私はただ、

お腹をお貸ししていただけだったんだーーーーーー!

 

 

 

何の気なしに浮かんだことが

あまりに自分で衝撃的だった。

 

なんで、自分の’もの’として理解しようとしていたんだろう?

自分の’もの’として理解出来なくて苦しんでいたんだろう。

 

わたしはただ、この魂が世界に現れる(もう現れているとも言えるけど)

にあたっての準備をするために

一時的に、お腹をお貸ししているだけなんだ。

わたしはお手伝いをしているだけなんだ!!!

 

だから、これは、私のものでもなんでもなくて

ただ、私はこの魂に対するそういう係に任命されただけだった!

 

ガーン!!

 

そう思ったら、いろんなことの謎がスルスル解けて

別物感が強まるどころか

よりこの魂に対する敬意が深くなって

わたしはこの役割をまっとうしようという気持ちが湧いてきたから

それにもまたびっくりした。

 

お腹のなかにいるときから

わたしとこの魂は別の来歴をもつ別のもの。

 

同じところから来た、別のもの。

やがてまた同じところに還るのかもしれないけど

いまは別のものとしてあるから

こうして出会うことができるんだ

ということに、気づかせてもらった。

 

なんてことだ。

 

ということを、だんなさんのこうへい君に興奮して言ったら

「え!そうだよ!? 今まで知らなかったの??」

と言われたんだけど

頭ではわかってたけどわかってなかったのよおおお~!

としか言えません。

 

別の男性にも言うと

「そうそう、そうだよね、当たり前だけど」

とか

「自分のものって思うからおかしくなっちゃうんだよね!」

っていう答えが返って来るんだけど

それって、また女性の理解とちょっと違うんじゃないのかな~。 

どう?

だって、自分のおなかのなかに一緒にいるものを

はなから別物だって思えって方が難しいと思うのよ。

 

だから、当たり前かもしれないけど

神さまがこの理解をわたしに与えてくれたことに感謝しました。

 

別もの、なんだよね、赤ちゃんとわたしは。