ひかりのおと

妊婦観察日誌改め、一児の母の探究日誌。生まれてきたぴかぴかの子どもと一緒に巡る旅の記録です。母子手帳の育児道からはかなり外れているようです。

臨月前の状態と、箱根旅行。

35週が終わろうとしている。

まもなく、臨月だ。

 

お腹の赤ちゃんは、ますます元気に私の胃を蹴り上げ

お腹いっぱいに伸びをして、右の横っ腹にぐいーんと足を押し付けたりしてくる。

母は、胃がたいへん気持ちが悪くて、疲れやすくなっている。

頭の働きは衰えていて、注意散漫になっている。

トイレが近くなり、呼吸は浅くなり

これからは仕事は脇に置いて、

体を緩めていく時期に入ったことを痛感した。

とくに、

人のエゴイスティックなエネルギーに触れると、

本当に気持ちがつらくなってくる。

エゴイスティックなのは暴力と同じなんだなあとあらためて思う。

優先席に座っているイケイケサラリーマン風の男なんか最悪だけど

更に嫌だったのは、もらった慇懃なメールの中にある

ものすごい独善なもので、気持ちがるくなった。

 

整体ハウスによってから、箱根に行ってきた。

箱根神社の大きな木の間を抜け、安産の木にお参りし、

九頭竜神社へと向かう。

その後結構な距離を歩くとも知らずに、近くに車を止めた。

 

歩き出しの若干の上り坂でも息切れをするようになった私は

「これは無理かも、、、引き返そうか、、、」

と弱気になるも、浩平君が後ろから押してくれて、えっちらおっちら歩き続けると

とてもとても気持ちが落ち着いてくるのがわかった。

上がっていた気がぐんぐん下がってきて

穏やかな気持ちがやってきて

九頭竜神社に着くころには、気持ちよさに浸っていた。

すべてが穏やかで、落ち着いていて、楽で、場の力のすごさを感じた。

湖の中の鳥居がとても美しかった。

帰り道、とてもきれいな青いちょうちょを見て、

浩平君と一緒に感激して眺めたりしていた。

 

木立を抜けて、駐車場に近付くにつれ、

心の中にわさわさと、日常的な感覚がもどってくるのが

「歩くペース」の中でよりはっきりして

ああ、普通に戻っていくなあと感じたけれど

あのような静謐さに浸った感覚をいつでも

思い出せるようにしたいとも思った。