ひかりのおと

妊婦観察日誌改め、一児の母の探究日誌。生まれてきたぴかぴかの子どもと一緒に巡る旅の記録です。母子手帳の育児道からはかなり外れているようです。

乳児湿疹、その②

あれから。

「良い」と言われる石鹸を試しながら

できるだけ何も塗らない

という方向性でやってきた。

(本当は、石鹸も使わない方が良かった)

 

一週間前くらい、夜「痒い!!!」といわんばかりに

まだぎこちない五指が顔をかきむしろうとするむすめの小さな手を

必死で押さえながら、どうにかこうにか夜をやり過ごす日々が何日かあった。

 

眠れなくて可哀そうすぎる!!!!

と思いながら、

私も眠くてもうろうとする意識をなんとか保ちながら

眠いのに眠れないで泣くむすめがホントに可哀そうでならなかった。

 

あああー!もういっそ保湿剤塗ろうか!

と何度も思ったがグッとこらえた。

 

そこからだんだん顔にかさぶたが増えてきた。

痒いので、私に顔をこすりつけるため

顔中が服の繊維で真っ黒になってみるも無残。

地域の子育て支援センターに連れていくも

まわりから敬遠されるような目。

 

うぅ。。。

これで本当に合っているのだろうか。。。

という思いがよぎる。

 

顔は相変わらず真っ黒で、カサカサで、組織液が漏れたり

かさぶたがあったりして

本当にかわいそうだが

(組織液が漏れると最悪栄養失調になる恐れがあるらしく

おろおろした。ガーゼを貼る方法があるらしいが、娘には貼りつかなかったし

すぐに顔をこすりつけるので取れてしまった)

本人は、日に日に痒さが引いていくようではあって

夜も少しずつちゃんと眠れる日々になっていった。

 

そんなこんなをしていたある日

友人から、とある皮膚科を紹介された。

信頼のおける友人で、

私も以前そこを散歩がてら教えてもらっていたので

渡りに船

ということで、

だんなさんが休みの日に連れて行ってもらうことにした。

 

先生は見るなり

「カンジタかもしれないなぁ」と

シャーレに一部の皮膚を載せて、おもむろに顕微鏡をのぞきだした。

「うーん、菌はいないようだなぁ」

 

それから、

「もしかすると、日光不足かもしれない」

とおっしゃった。

 

ガーーーーン。

 

赤ん坊の皮膚は薄いから直射日光ダメ!

というどこかの誰かの言葉が頭にこびりつき

なるべく直射日光を避けていたので

それには思い当たる節があった。

 

それはそうだよなぁ。

日に当たることで、私たちはビタミンDを生産するわけだし

日光には当たった方がいいよなぁ。。。

 

それから、お風呂で石鹸で洗いすぎると

必要な油分がなくなってしまう、とのこと。

 

やはり。。。

 

以前皮膚科に行く前は、

そうと思っいて、お湯でオフするだけにしていたのに

皮膚科の先生に「大人と同じ汗腺があるんだから、頭のてっぺんから足先まで

ちゃんと石鹸で洗ってください」

と言われたので、そうしてしまっていたのだった。。。

 

兎に角、わたしたちはやりすぎているんだな、と改めて感じた。

 

洗いすぎ

保護しすぎ

やってあげすぎ。

 

それが、子どもを弱くしているのだとしたら

かなしすぎる。

 

しかし、こちらの先生

無駄なことは全然言わないけれど

ちゃんと見てくれているのが伝わって来る。

 

「これが全部治るのは、年内位という長い目でみてくださいね」

とおっしゃり

「また、一か月後に来てください。これるようならもっと早く来て」

と仰った。

 

私たちは、自分たちの考えていた方向性で

大丈夫だったのだ

という安堵感を得て

そして、

まだ顔は痛々しいけれど、

希望の光がちゃんとあることを確認して

元気に泣くむすめの顔を見ながら、クリニックを後にしたのだった。

 

③に続く。

 

#乳児湿疹

#自然派育児